●へうげもの7巻
織部がどんどん精神的にも立派になっていくのが見て取れる巻です。
その分シリアスも多く、これまでのはじけっぷりを期待すると肩透かし
食らうかも。正宗からみくらいしかはじけてません。
というかこっからどんどん深刻度をまして行きますからね。
にしても三成に意見する織部はむっちゃかっこよかった。
以前は三成に対してもどこかへりくだったところがあったけど、それが
微塵も感じられなかった。いくさの才能はなくとも、いくさ人として歴戦の
勇者である裏づけから来る言葉は重い。
宗二からみでシリアスも増してきましたが、まあ、史実どおりで。
宗二はもう少し家康のようなしたたかさがあればよかっただけ。
改心したと言うならうわべだけでも秀吉をおだてればいいのに
それができない生真面目さ。秀吉でなくてもあの処置は仕方が
ないこと。だから気持ちはわかるけど利休さん怒りすぎ。
そして家康。
すっげーかっこよく描かれてるんだよねえ。
なにごとにもしたたかで前向き。
この家康が最終的に織部を…とは考えられないんだけどねえ。
でも戦で天下を獲る気は毛頭ないといってるけど後々関ヶ原だし、
最終的に若き日の安土城の時の様に家康が切れるのかもw
このあと、利休の死、朝鮮出兵、秀吉の死、家康の台頭、関ヶ原、
江戸幕府成立、大阪冬の陣、夏の陣、と続くわけですが明るい
話題がないのう。
フィクションが多く、歴史をまじめに学ぼうとするには不向きですが
これまでとは打って変わった視点の戦国ものとして評価していいと
思います。
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