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2005/04/29

●私が小学生の頃

ですからおよそ20年位前ですか。
教室に「学級文庫」と呼ばれる本棚があって(今もあるかもしれ
ませんが)、そこの本はクラスの人間なら自由に(図書室のような
貸し出し記録等も不要)読むことができました。

置いてあった本は道徳とかの物語(絵本や童話ではない)とか
まあ普通の子供が喜んで読まないものだったんですよね。なので、
誰も手にしようとする子はいませんでした。なのに、当時周りから
頭がいいと思われて(今からすると大いなる勘違いなわけですが)
いて、なにか他の子と違う本を読みたいと思った私はそこの本を
手にしました。その物語の中になぜか大東亜戦争について子供
向けに書かれた本が数冊あったのです。先生か校長か町の教育
委員会か、誰の思惑だったのかは今知る由もありませんが、
とにかくあったのです。

その書名・著者・詳しい内容に関しては残念ながら憶えていません。
しかし、内容の一部は今でもよく憶えています。
そう、大東亜戦争の崇高な理念や、日本がマレーシア・インドネイア・
フィリピンに電撃のように攻め入り、そこに巣食っていた白人国を
次から次へと撃破。現地に白人の支配からの卒業をもたらした、
という話が。そこには現地人を虐待したとか、そういう話は微塵も
ありませんでした。理念どおりすべては日本との共栄圏。イギリス
軍艦プリンスオブウェールズ撃沈や有名な山下中将(今は何か
大将とされてますがこのころは中将でした。シベリア鉄道でミステリー事
件を解決したりもしてませんw)のシンガポール陥落後の相手司令官
パーシバルに対するあまりに有名なセリフ、「無条件降伏、イエスか
ノーか」も載ってました。
そして、その後の連合軍反抗に伴う日本軍の苦闘から終戦までも
書かれてました。よく憶えてるのはやはりミッドウェーとレイテですか。
あとは大和の悲壮な出撃。そこには片道燃料ってあったと記憶して
ます(現実はそこは単なる着色で、きちんと普通の燃料積んでいた
そうですが)。
特別攻撃隊に関しても「強制することもなく志願者が」ってありました。

この読書経験が私の「大東亜戦争肯定→中韓北の三国鬱陶しい」
という考えのきっかけでしょうね。戦争を美化する気はないですが、
私は日清戦争前後から一連の流れはきちんとした理念と考えが
あって行ったことであって、「なんかむかつくから」とか「欧米を真似て
俺たちも搾取しようぜ」とかそういう理由で行ったわけではないと
思ってます。いや、搾取したかったんだけど、結局見かねて自分たち
から資本を出して経営していったというところですか。

小さな人間の小さな一言だと聞き流してやってください。
なんせ徒手空拳で思いついたことを口にしてるだけですので。(^^;

…というか、私の子供の頃ってそれこそ「日本は悪いことをした」
「戦争で日本は悪だった」という一色だったと思うのです。
そのような本が置いてあったことがいまだに不思議でなりません。

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コメント

私も、ふと子供の頃の一コマが思い浮かびました。
上空を自衛隊機が通り過ぎたとき、思わず「戦争反対!」と言ってしまい
横にいた友達の失笑を買ってしまったことがありました。
頭でっかちの子供で、軍隊=悪という教科書の記述を鵜呑みにしたせいなんでしょうね。

大日本帝国が完全悪ではないかと思った最初のきっかけは、
城山三郎の「落日燃ゆ」だったと思います。(広田弘毅元総理について書かれた本です。)
父親の本棚にあったのをたまたま目にして読んでみました。
当時中学生だったので、そこまで深く読み込ませんでしたが、
A級戦犯=絶対悪ではなく、政治家としての苦悩を抱えながら
生きてきたひとりの人間なのだと思いました。
もう一度手にとる機会があったら、改めて読んでみたいところです。

投稿: 一国志3 | 2005/04/30 01:02

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